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日本金融公庫から教えてもらった心温まるお話

2016.08.17

日本政策金融公庫は創業するときに一番最初にお世話になる方が多いと思います。

 

先日、こちらの担当者さんが私のホームページを見て事務所まで挨拶にお越しになりました。

その時に聞いた心温まるお話を書きたいと思います。

 

新創業融資制度

日本政策金融公庫には、いろいろな貸付制度があります。その中に「新創業融資制度」というのがあります。

 

こちらは新たに事業を始める方、または事業開始後で税務申告を2期終えていない方が対象です。

 

基本、担保も保証人も不要という制度ですが自己資金の要件があります。

それは・・・借りるお金の10分の1以上のお金を自分で用意することです。

 

お金を準備する

300万円を借りたいなら30万円、1000万円を借りたいなら100万円を自分で用意するという事です。

 

実はこの「10分の1」の自己資金の要件は以前は「3分の1以上」だったんです。

 

では、なぜその要件をゆるくしてくれたのでしょうか?

それは借りる方の事への思いやりでした。

 

 

自己資金の要件が「3分の1以上」から「10分の1」へ

もし、自分で3分の1以上のお金を用意するとなると…

300万円を借りたいなら100万円、1000万円を借りたいなら340万円を自分で用意しなければならないんです。

 

これってかなりハードルが高いですよね。

 

もちろん創業前に計画的にコツコツ貯めることは大切です。

でも中には生活費として貯めていたお金を創業へ回してしまう方もいます。

 

そのおかげでお金を借りられたとします。でも創業当初は予想外のことが多く起こります。

経営計画を立てていても計画通りに行くことの方がまれだと思います。

 

予定通りにいかない場合に一番困るのは資金繰りです。

想像以上に支払がかさむとギリギリでスタートした方は資金が底をついて事業を続けることができなくなる可能性もでてきます。それだけでなく生活費まで底をついたら大変です。

 

そこで日本政策金融公庫は、創業当初の予想外の出来事に対する資金繰りの不安定さを考慮して要件を10分の1に緩和したそうです。

 

手持ち資金の100%を会社につぎ込むのではなく、予想外の出費のために資金をとっておいてほしいとの考えなんですね。それくらい資金繰りって大切なんです。

 

そこに理解を示してもらえるのはうれしいですね。

そして企業を育てていこうという姿勢が見れるのもうれしいですね。

 

ある程度の余剰資金を持って創業するようにプランをしっかりたてましょう!

創業前の資金調達の相談にも乗りますので気軽に相談してくださいね。